米国務長官にケリー氏指名
【ワシントン＝犬塚陽介】オバマ米大統領は２１日、クリントン国務長官の後任に民主党のジョン・ケリー上院外交委員長（６９）を指名した。上院の承認を経て正式に就任する。ケリー氏は米議会で指折りの外交通として知られ、第２期オバマ政権のアジア太平洋重視政策のほか、イランの核開発と北朝鮮の核・ミサイル問題、シリア内戦などの課題に取り組む。
大統領はホワイトハウスで記者会見し、ケリー氏が「約３０年にわたり、全ての主要な外交政策で中心的な役割を果たしてきた」と称賛。議員外交によって各国指導者の「敬意と信頼を得ている」と述べ、今後の任務遂行に自信を示した。
大統領は当初、ライス国連大使の国務長官指名を模索していたが、共和党側がリビア米領事館襲撃事件での発言を問題視して強硬な反対姿勢を示し、指名断念に追い込まれていた。【関連記事】 米国務長官指名のケリー氏、民主党重鎮 “風見鶏”批判も オバマ政権、注目の経済人事 財務長官はルー氏最有力 欧州連合軍最高司令官にアレン氏 米大統領が指名 不適切メール疑惑の司令官について、オバマ大統領は「信頼」 「財政の崖」クリスマス前の合意至らず 米大統領「協議継続」
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